私は独身で子どもがいない時にこの事業を始めました。なぜ、育児支援を?と創業以来何度も聞かれています。前職で「育児物のチラシ」を手がけたのがきっかけです。 当時は、良いものをつくろうという思いで、100件ほどの幼稚園・保育園を訪問し、育児現場を見学、園長先生の話を聞きました。そこで耳に残ったのは「朝ごはんを食べてこない子が多い」「昔に比べてアトピーの子どもが増えた」といった声です。世間はというと、子どもの事件が報道されない日はほとんどありません。現代の育児環境が子どもにとって良い状況だとは思えませんでした。
・
私の両親は離婚しています。私が中学一年生の時に別居が始まり、二十歳で離婚が成立しました。それは現代では珍しいことではありませんが、別居から離婚までの期間が長かったこと、多感な時期だったこともあり、流さなくていい涙も流してきた方であると自覚しています。また、「キレる瞬間」は何度か経験したことがあります。
・
その後社会に出て、当時の両親と同じくらいの年齢になり、親の気持ちも理解できるようになりました。今では自分を育ててくれたことに感謝することができます。そして、働いて社会貢献することもできます。しかし、キレたりグレたりして犯罪に巻き込まれてしまった子どもは、そこで未来が閉ざされてしまいます。
そんな子を一人でも減らすことができればという思いからこの事業を自分で立ち上げ、今も拡大しています。現在、私は1児の父親でもあり、親の立場からも現在の育児環境を見ることができます。
・
これからも、ママと子どもの明日を応援するため、頑張っていきたいと思います。